【FLR/SGB】デリゲート(委任)で報酬がもらえる仕組みをざっくりと解説
本記事では、以下の記事で紹介した「デリゲート」について、「デリゲートするとなぜ報酬がもらえるの?」という点に注目してみます。
あやママもこの仕組みを完璧に理解している訳ではなく、ざっくりぼんやりの理解です(笑)細かいところは頭が追いつかないので…(^^;
解説にはTwitterでお世話になっているパンドミさん(@danemon8038)のツイートを使っていきます!
Flareネットワークのコアプロトコル FTSO
Flareネットワークのコアプロトコルとなる「ステートコネクター」と「FTSO(Flare Time Series Oracle)」。
Flareはこれらにより、開発者が堅牢で分散型の相互運用性アプリケーションのエコシステムを構築することを可能としています。
これを実現するためには、各ブロックチェーン上に存在するトークン(XRP、LTC、DOGE等)の正しい価値をlareネットワークが常に把握する必要があるんです。
では、各トークンの正しい価値(適切な価格)とは一体いくらなのでしょうか?
コインベースの価格?バイナンスの価格?コインチェックの価格?
各取引所の価格は微妙に誤差があり、同じではありません。
Flareネットワークで実現したい機能の為には適切な価格情報が必須。
そこで登場するのがコアプロトコルの1つであるFTSOです!
FTSOとは「Flare Time Series Oracle」のことです。詳細は後述します。
デリゲートシステムは3つの役割で成り立っている(FTSO/プロバイダー/デリゲーター)
私たちが参加している「デリゲート」は、上述したFTSOプロトコルを構成する要素の1つです。
デリゲートシステムはFTSOを中心に以下の3者がそれぞれの役割を担っています。その役割を理解することで、自分たちがなぜFLRをデリゲート(委任)して、どうやって報酬を得ているのかがざっくり掴めてきます。
- FTSO
プロバイダーから提供された価格情報を基に適切な価格決定&Flare上システムへの提供 - プロバイダー
各トークンの価格情報をFTSOに提供 - デリゲーター(委任者) ←私たち!!
各トークンの値付けをプロバイダに委ねる
私たちはデリゲーター!!!なんかかっこいい!!!
【FTSO】それは価格情報を司る神
FTSOはデリゲートシステム上でも重要な「価格情報」を司る神ということにしましょう。
3割位理解できるデリゲートのしくみ #FLR pic.twitter.com/hkG6P35mMZ
— Wrappedパンドミさん☀️ (@danemon8038) June 25, 2022
パンドミさんの図解を見てもらうとわかりやすいですが、
FTSO(神)は3分に1回、Flareネットワークに参加しているブロックチェーンのトークンの価格をプロバイダー達に尋ねます。
プロバイダー達は各々の方法で現在最も適切だと思われる価格をFTSO(神)に提供します。
FTSO(神)はプロバイダーから提供された情報を元に、以下の様な方法で最も適切な価格を判断し、参考になる価格情報を提供してくれたプロバイダーに対して報酬(ありがとフレア)を付与します。
✅ありがとフレアが貰える条件
— Wrappedパンドミさん☀️ (@danemon8038) July 3, 2022
神は皆の声を聞いて価格順に並べ、真ん中らへん(中央値50%)の情報を、声のデカさに重みづけして価格を決める。
真ん中らへんの情報をくれたシグナルプロバイダーには感謝しかないので、神は彼らにありがとフレアをあげる。#FLR#クマでもわかるFLRデリゲートの仕組み https://t.co/l3Dj1d17u3 pic.twitter.com/KmVuD5VZ41
こうしてプロバイダーがFTSO(神)からもらった報酬のうち、一部が各プロバイダーに委任しているデリゲーターである我々にも配分されます。
続いては、
なぜプロバイダーは我々にも報酬を分けてくれるの?我々デリゲーターが委任したFLRは何の役に立ってるの?という点!
【FTSOプロバイダー】デリゲーターから委任されたFLR量に応じて価格情報提供の優位度が上がる
我々が委任するFLRは各プロバイダーのVotePower(投票力)として反映されます。
✅Vote Power(VP)
— Wrappedパンドミさん☀️ (@danemon8038) July 2, 2022
SPはデリゲーターから委任されたFLRが多いと声がデカくなり(VPが上がる)、神からありがとフレアを貰いやすくなる。
10%が最大の声量。それ以上のVPがあると、ありがとフレアを山分けする人が増えるだけなので分前が減っていく。#FLR#クマでもわかるFLRデリゲートの仕組み https://t.co/sb7WINjuP4 pic.twitter.com/RpGPB4vyxi
デリゲーターからたくさん委任されているプロバイダーはVotePower(投票力)が高くなり、価格情報提供での影響力が増して報酬を獲得しやすくなります。
じゃあ、VotePowerの高いところに委任しておけば報酬も得やすいんやし、悩む必要なくない?みんながVotePower上位のプロバイダーに委任して集中しちゃうだけやん。
と、思いますよね?しかし、ツイートの通り「1つのプロバイダーが行使できるVotePowerの上限は全体の2.5%」と制限されており、それ以上の委任(VP)を集めても超過分は投票力として機能しません。
それどころか、委任が多いということは報酬を分配する対象も多いことになるので、デリゲーター1人1人の報酬取り分は減ってしまいます。
我々デリゲーターは「VotePowerが低いにもかかわらず、適正な価格情報を提供して多くの報酬を獲得しているプロバイダーに委任する」ことで高い報酬を獲得できるということになります。
【デリゲーター】委任先にはデリゲーターの個性が出る
ここまでで、
FTSOという価格情報を司る神が、
より適切な価格情報を提供してくれたプロバイダーに対して報酬を配分しており、
その一部を各プロバイダーに委任している私たちデリゲーターにも配分してくれている。
という流れがわかっていただけたかと思います。
委任するプロバイダーを決める基準としては直近エポックのRewardRate(報酬利率)やVotePower(投票力)を分析するのが最適解ではありますが、他にもいくつか基準があります。
シグナルプロバイダーには色んな特徴があるので、自分の好みに合わせて委任しましょう。
— Wrappedパンドミさん☀️ (@danemon8038) July 2, 2022
Fee(ありがとフレアのシグナルプロバイダーの取り分)はこちらで確認できます👉https://t.co/HVqlY8aYhn
Feeは数エポック間隔で変更されることがあります。#FLR#クマでもわかるFLRデリゲートの仕組み https://t.co/KIuwljp6aj pic.twitter.com/70hW5ZOP06
上のツイートにあるように、FTSOシグナルプロバイダーにはそれぞれ特色があります。
- プロバイダーの報酬取り分(手数料)を標準の20%より低く設定してデリゲーターの取り分を多くしてくれているところ
- 数エポック間、継続して委任してくれたデリゲーターに対してNFTを付与してくれるところ
- 委任したFLR(SGB)の量に応じてプロバイダー独自トークンを付与してくれるところ
など、その施策は色々です。
SGBのデリゲートではNFTや独自トークンの特典施策が色々催されていましたが、FLRでは今のところそのような特典を設けているプロバイダーはありません。
こういった情報を追うにはTwitterが一番早く情報をキャッチできますので、気になるプロバイダーのTwitterアカウントをフォローしたりして情報を集めてみてくださいね!
あやママのアカウントでも、気になるプロバイダーや新たな委任特典などの情報を呟くときがあります(^^)
以上、超超ざっくりとデリゲートで報酬をもらえる仕組みについてご紹介しました。
仕組みが少しわかると、委任先の選択も楽しくなりますね(^^)
より詳しく掘り下げて理解を深めたい方にはリップル先生(@xrpripple7)の記事がおすすめです!
#SGB の委任報酬は2エポックの真っ最中!
— あやママ@SGBdelegator/自動売買で資産運用中 (@ayamamasyufulog) October 4, 2021
自分が「何の為に/何故委任して/何故報酬が得られるのか?」を理解できるとより楽しめます😊@xrpripple7 XRPリップル先生の記事を是非読んでみてください✨
私はやっとFアセットの意味がわかりました😅https://t.co/G9q6E4Pav5
【重要】FLR版の委任はSGBと少し違う点あり
Flareネットワーク稼働に伴い、FLR版の委任報酬も始まりました!
SGBでの委任と比較するといくつか変更点がありますので、こちらの記事にまとめています。
FLRの委任が始まっても、SGBの委任も続きます。FLRとSGB両方デリゲートして、複利で増やしていきたいですね(^^)
bitbankではFLR⇔日本円の交換が可能になります(^^)