【第一子→普通分娩・第二子→計画無痛分娩】両方体験した感想
私は第一子を普通分娩、第二子を無痛分娩で出産しました。
近年、無痛分娩のリスクばかりが注目されていますが、無痛分娩を実際に体験した身としての意見を述べたいと思います!
個人的には無痛分娩してよかった!次も生むなら絶対無痛!!!と思っています。
無痛分娩を選んだきっかけ
第一子のお産が痛かったから
というものもちろん理由の一つです。
破水から始まって12時間後には出産という至って普通のお産でした。
特別難産という訳でもなかったですが、それでもお産の痛みは凄まじい。
出産直後は「もう産まない…」と誰しも思いますよね…。
計画分娩することにしたから
私の通っていた産院は、計画分娩の人だけ無痛分娩の対応ができるという病院でした。
計画分娩にすることを決めた時に、それなら無痛も対応してもらえるし、チャレンジしてみたい!と思って無痛を希望しました。
自然に陣痛が起こって、産院に行ってから「無痛にする!」と言って対応できる病院もあります。これは病院の人材や規模・方針にもよりますので、実際に分娩を考えている病院に確認しましょう。
計画分娩にした理由
我が家は第一子の時から里帰り出産はしていません。
産後1カ月程、実母が我が家に宿泊する形で産後のサポートをしてもらっていました。第二子も同じ方法をとっています。
しかし、第一子と第二子を二歳差で出産することになったため、いざお産が始まった時に子供をどうするのか?!という問題がありました。
夫は仕事。親に駆け付けてもらうとしても連絡から2時間ほどはかかります。
その間にお産が進んだら?!子供も二歳なので一人にしておくことはできない。陣痛に耐えながら子供と一緒にタクシーで病院に行くのも怖いし不安。
ということで、第二子は計画分娩をすることにしました。
計画分娩で出産する場合、出産日は妊娠37週~38週ぐらいになる場合が多いです。日程は産院と相談の上、赤ちゃんの状態も見ながら決めていきます。
39週以降を出産日と予定すると、それまでに産まれる可能性が高くなるため、成産期に入ったら早めに出産することになります。
子供のタイミングで生まれてくるのを待ちたい
誕生日を親が決めてしまうのはちょっと嫌
という方には向かないかもしれません。
我が家の場合はドタバタの中で産まれてくるよりも、家族や祖父母みんなが万全の態勢で迎えられるタイミングで産みたいと思ったので、この選択をしました。
夫もこの日に合わせて仕事を調整し、出産には立ち会いました。
実親もお産当日、第一子の面倒を見るために予定を合わせて助っ人に来てくれました。
無痛分娩と同じく計画分娩にも賛否両論あるかもしれませんが、それは外野の意見であって決めるのはそのご家庭・ご家族の判断でよいと思います。
無痛分娩で感じたメリット
出産時に余裕があると鮮明に記憶できる
第一子の出産はとにかく痛いのでもう何がなんやら……。もちろん、産まれた瞬間の喜びや感動はありますが、
痛かった、しんどかった、辛かった
という記憶も大きいです。
それに対して第二子の出産では、
赤ちゃんが段々下に降りてきている感覚。
頭、肩、身体、足が ”どぅるん!” と出てくる感覚。
が鮮明に記憶に焼き付いています。
お産の最中も身体への負担が少ないので、出産直前まで「産まれたら上の子を産院に呼ぶ?呼ばない?」という内容を夫と相談していました。
夫「もう20時過ぎて寝る時間だし、お風呂もばぁばと入ったって言ってる」
私「明日の朝の対面でいいかなぁ…」
「でも、、、あ!!!ちょっと待って、陣痛きた。
ふー。ふー。ふー。
はい。OK。
でも、やっぱり会わせてあげたいよねぇ。」
夫「じゃあ呼ぼうか?」
という感じで普通に会話する余裕がありました。
第一子出産時も立ち会っていた夫に後日聞いたところ、もちろん「前回と比べて断然楽そうで全然様子が違った」と言っていました。
母体へのダメージが少ない
これは本当にすごいです。
第一子出産後はやはり体力の回復までは一ヶ月ほどかかりました。初めての出産育児で慣れないことばかりなので、ただでさえてんてこ舞いなところに出産のダメージ…
体力的にも精神的にも辛く、涙が止まらない日もありました…
それに対して第二子出産後は、退院した翌日にショッピングモールへ不足品の買い出しに行けるぐらい体力的に余裕がありました。
第一子出産後も私の様子を近くで見ていた実母は「前回と全然違う。無痛すごいね!」と言っていました。
第二子出産後は新生児のお世話だけでなく、上の子のお世話もあります。
体力的には第二子出産後の方がハードな生活のはずですが、出産のダメージが少なかったことと、実母の助けもあってスムーズに2人育児をスタートさせることができました!
計画無痛分娩の時系列
私の無痛計画分娩を時系列でまとめました。出産のときに自分で記録していたメモをほぼそのまま掲載しています。
7:30 |
計画分娩当日の朝、助っ人に来てくれた親に子供を預けて産院へ 検尿、着替えて準備。 |
8:00 |
無痛分娩の麻酔注入用の管を背中から挿入する処置を受ける 無痛分娩の痛みのピークはココ! 陣痛が始まった時、下半身に麻酔を注入するための管を背中から挿入します。 痛い!これが痛い!でも一瞬 管の挿入が終われば怖いものなし 内診を受けて、子宮口を広げるためのバルーンを入れる 水風船みたいなものを子宮口に入れて膨らまし、子宮口を広げていく |
8:30 |
LDRのベッドに横になって、NSTを装着 |
9:30 |
張りがあるときに少し下半身が痛む。バルーンが子宮口を広げているからだそう。 促進剤1回目 錠剤の陣痛促進剤を飲む。 陣痛促進剤は点滴タイプのものもあり、産院によって投与の順序や方法は違います。 私の場合は経口薬(錠剤タイプ)の陣痛促進剤を1時間に1錠ずつ計6回飲みました。 張った時の違和感・痛みは体の反応としては良いと助産師さんに言われる。 |
10:30 |
トイレに行ったら生理のような出血あり | 促進剤2回目
11:00 |
生理痛の重めの痛みが出てきた。間隔は狭い。5分おき。 |
11:30 |
5分おきの痛みは続いていて、腰も重だるい。 | 促進剤3回目
11:40 |
内診。子宮口3cm。助産師さんがバルーンを引っ張ると抜けた。 |
11:50 |
昼食。バルーンを抜いてから陣痛の間隔が空いてしまった… |
12:30 |
だいたいみんな6錠飲み切って点滴に移るらしい。 「点滴は明日から」となる場合もあるが、私の場合は麻酔の管も入ってしまってるので、一旦休むことはせず、点滴で引き続き陣痛を誘発するとのこと。 なんとなく夜になりそう…と察する。 | 促進剤4回目
13:30 |
錠剤と点滴で身体に合う合わないもあるらしい。錠剤は子宮口を柔らかくする作用もあると言われた。 NSTでは7分間隔で波がきてるそうだけど、自分ではあまりわからない。 | 促進剤5回目
14:40 |
錠剤ラスト!1時間後からは点滴スタート | 促進剤6回目
15:40 |
点滴開始。5分間隔で痛みがくるようになったけど、痛みはまだまだ。子宮口は十分柔らかくなってると言われる。 点滴は8ml/時からスタートして、30分おきに10mlずつ流量を増やしている。 |
17:00 |
院長の内診。「明日から仕切り直しかな…」と言われながら子宮口グリグリ刺激される。 |
17:30 |
陣痛らしい痛みになってきた!美味しそうな夕食が出たけど、途中から食べるのが辛いほどの痛みに。もっと食べたかった… |
17:45 |
促進剤48ml/時 痛くなってきた。麻酔投与の準備だけしてもらう。 |
17:50 |
少し麻酔を入れてもらった。 陣痛が来たらわかるけど、腰の痛みはなくて膣を圧迫されている感覚があるだけで痛くない。 このあたりからアプリで陣痛の時間を記録したりメモを取る器気力はなくなる。 |
18:10 |
本格的な陣痛になったので夫を呼ぶ。子宮口6cm |
18:45 |
夫到着。 陣痛進んでるので人工破膜しようかと言われるが、別のお産が入って放置。 1分間隔みたい。促進剤は68mlで増加停止。 徐々に痛みが増してくる。早く破膜してもらってお産を進めたいけど、先生こない。 その上、やっぱりもう少し様子を見てから破膜すると言われがっかり。 |
19:30 |
我慢できるレベルだけど、痛いので麻酔を追加してもらう。 陣痛の波もわからなくなるほど麻酔がきいて、陣痛がきてるのか進んでるのかわからないまましばらく待つ。 |
19:45 |
人工破膜しようと内診しようとしたタイミングで自然に破水。 これでお産も進むと思うと言われる ここから、いきみたい感が出てくる。 でも痛くはない。あくまでいきみたいだけって感じ。 |
20:15 |
お尻にガツンといきみたい感でてくる。 子宮口全開なのでいきんでいいと言われ、自分でおしりにズーンとくる間隔の時にいきむ。 なんか上半身がとにかく寒い。鳥肌が立つ。 |
20:25 |
30分過ぎには産まれるよと言われる |
20:30 |
第二子誕生 本当に痛くはなかった。無痛分娩すごい! 全部の陣痛、子宮口開けーって思いながら下へ下へ力が行くように意識できるぐらいリラックスできた。 重〜い生理痛レベルの痛みと、とにかくいきみたい感だけ。 ずっといろいろな管が繋がってて、それが鬱陶しかったりやっぱり麻酔のせいかダルさみたいなちょっと気持ち悪い感覚はあったけど。 赤ちゃんががんばって降りてきてる感覚、頭がお股に挟まってる感覚。 頭、肩、身体、足と順番に出てくる感覚。鮮明に記憶することができた。 一生忘れない。 |
無痛なのに痛いの?
本格的な陣痛が始まるまでに「痛い」というワードがいくつか出ていますが、お産の「痛い」ではなく陣痛が進んでる痛みなので、そんなに苦痛な痛みではないです。生理痛の重い版みたいな。
産院にもよりますが、私の場合はある程度の痛みまでは我慢して、最後の本当に辛い痛みに入る前に麻酔を注入するという流れでした。
私は一度普通分娩を体験して「痛みのものさし」を持っているので、「痛いっちゃ痛いけど、こんなのまだ全然本格的な痛みじゃないな」といった判断ができました。
また、いきみたい感覚とか「あ。これはもう出てくる感じのやつだ」という感覚が経験からわかります。
初産を無痛分娩でと考えている方は、この辺りのお産独特の感覚がわからないと思うので、それがどう影響してくるか?というのが懸念点だと思います。
お産が佳境に入ってきて、ベッドの周りに助産師さんが増えてきたらもうすぐ産まれる可能性が高いです!
そして、次第にう〇ちが出そうな感覚に襲われます。でも、これはう〇ちじゃなくて赤ちゃんの頭です!頭が下に降りてきてお股に挟まった状態になっている証拠です!この感覚が出てきたら誕生は目の前!
ということだけ覚えておきましょう!
同じお産はない
お産は100人100様です。誰一人全く同じお産はありません。
ですので、ここに書いた内容もあなたにピッタリ当てはまるかと言われたらそうではありません。
それでも「こんなお産がある」という知識を持っているだけで、自分のお産が始まった時に「あ。この状況、あの時読んだのと同じだ!」と思えて安心できます。
私もそうでした。
無痛分娩という未知の体験も、ネット上にある体験談を読むことで、事前の心構えをして臨むことができました。
これからお産を迎える方々にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。